『世界でいちばん偉大な魔女』
素の自分を愛おしく思う話
その魔女は、
一生魔法を使わないことにきめました。
たとえ、
自由に空を飛びまわることができても、
不老不死の薬をつくることができても、
自由にならないものがあることに
気がついてしまったのです。
歴史上の偉大な魔女たちが
そうであったように、
魔法で手に入る幸せなど、
とるにたらないことだと
悟ってしまったのです。
彼女は知っていました。
どうしようもないこと。
うまくいかないこと。
幸せは、そんなことの中にだけあると。
魔法なんかなくたって、
誰かを幸せにできれば、
自分も幸せになれるのですから。
素直に、
笑えるときはうれしい。
泣けるときもうれしい。
https://youtu.be/-UixqIdf0sM
↧
戸田恵梨香 LEPSIM 2016 冬
↧